きほんは綺麗にすることから
(自転車の基本メンテナンスを知る)
自転車のメンテの基本は、自転車を綺麗にしておくこと。些細なことだけどとても大切なことだよ。綺麗にしておくと、異変に気付きやすく、早い段階で対応することができるため、万が一の修理費用も抑えることができるよ。以下に綺麗にする手順と方法を記すよ。参考になれば幸いです。
まずは自転車を綺麗にするためのウエスを準備する
筆者はウエスとよばれる作業用の布切れ(100%コットン)を2kgでまとめ買い(業者さんも使うようなネジとかも細かく置いてるようなホームセンターなどで300円前後で買えるよ)しておき、自転車のパーツごとに使う布を分けるよ。筆者も以前までは古いTシャツ、タオルなどで代用してましたが、三歩歩くとどれで何を拭いたかすぐに混同していました^^。思っていたより安かったので試しに買ってみたらすっかり定着したよ^^。適度な大きさにカットしてあるので使い勝手が良いのと、ウエスが汚れたら新しいウエスをすぐに準備できるので、なんか安心です。筆者はほいほい捨てない方だけど、さすがにオイル用の布でタイヤを拭くようなことはなくなった。皆さんもオイル用の布でタイヤを拭かないようくれぐれもお気をつけ下さい。ホント滑るので^^。
point
- フレーム用
- タイヤ用
- オイル回り用にそれぞれウエスを分ける
フレーム用のウエス
自転車のフレーム部分を拭くよ。水拭き、乾拭きでだいたいの汚れは落ちるよ。ウエスを水で濡らして拭くのがよいけど、マウンテンバイクなど、どうしてもホースなどで水をかけたい場合は水圧の強さに気をつけてね。自動車の洗車もそうですが、例えば親指の先端でホースの先を少しつぶしてかけるような(よくやる方法だね^^)水圧だと、フレームの細かなパーツ部分に水が入ってしまうよ。フレームその他にホースを使うときはジョボジョボ〜と普通に水をかけて、細かな部分の汚れは布で落とそう。しっかり乾拭きしたあとに少し油の染みたウエスなどでフレーム、シフトワイヤーなどを拭っておくと錆び止め防止と、ワックス効果があるよ。シフトワイヤーの自転車下部の方(BB下など)も忘れずに^^。
point
- フレームはきほん水拭きと乾拭き
- 強い水圧を細かなパーツ部にかけない
- オイルの染み込んだ布でサッとふくと防錆・防雨効果あり
タイヤ用のウエス
サイクリングから帰ってきたらタイヤを水拭きするよ。その際はウエスを少し軽めに絞った、ちょっとビチョ濡れ気味のウエスで拭くのがオススメ。オンロードを走行するとタイヤのゴムが微妙に削れるよ。そのタイヤについたタイヤ粉(勝手に命名)を拭いておくと、タイヤのモチが違うよ。タイヤ粉がついたままアスファルト走行すると、その粉がヤスリのような作用をしてしまい、走行のたびに少しづつタイヤをすり減らしてしまうよ。水拭きする習慣をつけると、安全性にもつながりGOOD。また水拭きすると黒タイヤの場合、ウエスがタイヤゴムの色で真っ黒になりビックリ。いかに走行によりタイヤがすり減っているかの証拠だね。また水拭きし、タイヤ粉を拭いておくことで、路面のグリップ感も増す気がする。日々のワガママな走行に寡黙に耐えてくれている我がタイヤに感謝の念を抱きつつ、サイクリング後はタイヤを水拭きする習慣にしてみよう。
point
- サイクリング後はタイヤを水拭きしておく
- ↑タイヤ自体の点検にもなる
オイル回り用のウエス
古くなったオイルの拭き取りとチェーンなどの注油の際につかうよ。オイルが染み込んだウエスで、間違っても他の部分、とくにタイヤやブレーキシュー周りやリムなどを拭かないようくれぐれも注意しよう。深刻な事故につながりかねない!
チェーンは想像以上に早く汚くなるよ。新しいチェーンオイルで古くなったオイルをまず綺麗にしてから、しっかりとオイルを拭き取り、改めてチェーンオイルを注油しよう。慣れてきたら、チェーンクリーナーや灯油などでチェーンの清掃にトライしよう。様々な方法を試してみて、一定の間隔でチェーンの注油は忘れずに行なおう!
オイルはギアの可動部(ギアチェンジした時動く部分)、チェーンなどに注油するよ。
注油してはいけない場所もあるので、「よーし、ここもやっておくか」というノリでむやみやたらに注油しないようにしよう。
※グリースが入っているハブベアリング周辺(前後の車輪の軸部分)や、BB(ボトムブラケット、ペダルの芯の部分)、およびペダルシャフト部分、スプロケットの内側フリー部分、ヘッドパーツ部分などは、せっかくのグリースがオイルで溶けてしまうので注油してはいけないよ。またブレーキシューの周辺やブレーキシューがあたるリム部分などもオイルで滑ってブレーキが効かなくなるので油がつかないように注意しよう。
ブレーキが滑って効かないのは非常にこわい^^。
point
- チェーンはオイルまたはチェーンクリーナー、灯油などで定期的に綺麗にする
- こまめに注油する
- グリスの入ったパーツ部分には注油してはいけない
一般的で楽チンなチェーンの注油
point
- 新しいチェーンオイルをチェーンにつけて、汚れた古いオイルを拭き取っていく。
- ある程度汚れが落ちたら、改めてチェーンにオイルを注油する。
- 注油の際はチェーンの一つ一つのリンクにオイルが染み入るように、チェーンの下にウエスを当てオイルが周りに付着しないように注意しながら注油していく。
サイクリングに出かける前の基本的な点検については「必要な自転車工具」のページも見てみてね。